14.惑星探査

スペースシップシップが展開してから2週間。 未だ移住できる惑星は決まっていない。 これは彼らにとって意外な展開だった。 それは、現在は光速を超えることが出来るからだ。 1000年前以上には不可能とされていたが、それが可能になっているのだ。

「キャプテン。今後我々はどうしますか?」

クルーの一人がジミーに話し掛けた。

ジミーも今後のことについて迷っていた。 このまま"ジン類"が地上に住んでいた頃の環境と似ている惑星を 探し続けるか、それとも環境が違っていても適当な質量をもつ惑星を 発見し、人工的に環境を変えた方がよいのか。 もちろん、人工的に惑星全体の環境を変えるのは現在でも 困難だ。もし、簡単に変えられるならば地球自体を 既に変えている。しかし、環境を変える際には すさまじいほどのエネルギーが発生し、 現在そこに住んでいる生物は副作用により突然変異を 起こしてしまうなど予測できない事態に陥ることもある。

決断の結果、ジミーはこう告げた。

「人工的に惑星の環境を変化させる」

スペースシップ809は惑星を人工的に 操作することに決定した。

そして、さらに数週間経ち、ついに適当な惑星を発見した。


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