内因による死(総論) 法医学

内因による死

法医学では検案をする時には、その死亡原因が内因によるものか 外因によるものかという点についてはよく判断されている。 内因による死では特に突然死が問題となる。 例えば、突然死して階段から落ちたのか、 それとも階段から落ちて死亡したのかという判断である。 突然死は日本においては全体の死亡数の約10%で、 その原因の3分の2は循環器疾患、次に消化器疾患、呼吸器疾患が続いている。 循環器疾患は、例えばコレステロールの取り過ぎなどによって 血管が詰まってしまうという症例がある。 もしこれが、心臓への血液を送る冠状動脈に起これば、 程度によって不整脈、狭心症、心筋梗塞などが起こる。 また、クモ膜下出血などの脳出血や、肝硬変からの進行なども考えられる。

内因の死の原因となる疾患

先ほど紹介したように内因の死の原因としては、 循環器疾患がその主たるものとなっている。 もし、医学生や、法医学関連の方がご覧になっている場合、 詳しい疾患については、法医学、病理学の成書を十分に参考にして欲しい。


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