死の定義 法医学

死の定義

死の定義は一体なんだろうか…、この問いに対しては 歴史を振り返っても難しい問題であるということが分かる。 例えば中世では、 患者が死んだものと思って埋葬したが、後日掘り返してみたところ 内側から棺を開けようとした跡が残っていたという事件などもあった。 これは、昏睡状態にある患者を死亡したものだと判断してしまった ためであると考えられている。 現在は、科学の発達によってこのようなことは無いが、同時に様々な問題も浮上している。 それは、近年の医療技術の進歩によって患者を人工的に"保つ"ことが出来るようになったからである。 基本的には呼吸停止・心停止・対光反射の停止が 揃った時に死亡と認められているが、脳死などの問題については未だに問題が残っている。


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