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甦る前世の記憶
情報提供(文書):ファントムさん。修正・編集・イラスト:長官
1974年9月、その男は医学学会に出席していた。



その男の名前はシーリィー博士。アメリカの有名な神経外科医である。

学会ではつぎつぎに病例や研究結果が発表されていた。

そして、ある講演者が発表の場に立った。

その講演者が「ジョン・エリオットソン」という名前を口にしたとき、シーリィー博士は雷に打たれたような衝撃を受けた。

そして、シーリィー博士は自分でも思いがけない言葉を叫んでいた。



それを聞いていた出席者は頭がおかしくなってしまったのではないかと思った。

幸いにもシーリィー博士のいった言葉は聞き流されたようだった。

講演はその後も続けられた。

しかし、シーリィ博士は講演を聞くほど自分であるという確信が大きくなっていたた。

このときシーリィ博士はこう強く感じていた。

「ジョン・エリオットソンは私の前世に違いない!」と。

ジョン・エリオットソンは19世紀イギリスの外科医で、画期的な治療方法を発明した人であった。

そして、シーリィ博士もまた医者であり、治療方法を発明していることで知られていた。

「私の前世であるジョン・エリオットソンのことをもっとよく知りたい」

それ以後シーリィ博士はこのことばかりを考えていたという。

前世の自分はどんな人間なのか。どんな人生を歩んだのか…

同年冬、ついにシーリィ博士は休暇をとり、イギリス・ロンドンに向けて旅立った…

シーリィ博士はロンドンのホテルにいったん向かったあと、ジョン・エリオットソンがかつて手術や研究を行っていた王立外科大学へ向かうことにした。

タクシーに乗り、目的地に向かう。

王立外科大学の建物が見えた瞬間またしてもシーリィ博士は大きな衝撃を受けた。

ビクトリア様式の赤レンガづくりの王立外科大学を見たとき、シーリィ博士はこう思った。



「この建物は見たことがある…。いや、それだけじゃない、内部がどうなっているかも鮮明に分かる!」

シーリィ博士にとってロンドンに来たのはこれが初めてだった。

ましてや建物・写真・絵なども見たことが無かった。

しかし、このときにはすべてが明らかに克明に浮かんでいたのである。

「これなら案内などなくても大丈夫そうだ」

シーリィ博士は期待に胸をおどらせながら入っていった。

しかし、シーリィ博士をまたしても衝撃が襲った。

「そ、そんな馬鹿な!!」

大学の中はシーリィ博士の頭に浮かんでいた構造とは違っていた。



「あれほど克明に覚えているというのに!!」

シーリィ博士は納得できず、大学の研究員に聞いてみた。

すると、1980年に大規模な改修工事が行われたということが分かった。

大学の内部を歩きながら頭に浮かんだ150年前の内部の様子をことこまかに紙に書き記した。



その紙を研究員に見せたところ。興味をいだいた大学の研究員は、古文書室から古ぼけた本を持ってきた。

150年前の王立外科大学の建物設計図である。

さっそくシーリィ博士が書いたものと見比べてみた。

すると、一部の間違いも無く、すべてが一致していたのである。

シーリィ博士はこの後も次々と前世がジョン・エリオットソンであるという証拠を手に入れていったという。

シーリィ博士はそれまで人の転生・前世などについて考えたことも無かったし、興味があったわけでもない。

しかし、その事件後はこう語るようになった。



〜COFFEE BREAK〜 記憶に関するミステリー

前世の記憶については 世界中で様々な体験談がありますが、科学的にはそれらは未だに証明されていません。 また、他に記憶に関するミステリーとしては 脳以外の臓器である心臓などの移植の後に、その提供者の記憶が 一部ドナーに影響することがあるという話が超常現象の世界では有名です。 科学的には証明されていませんが、興味深い話です。

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