人気が出るゲームソフトの秘密−4

筆者:長官

クロノクロス ラングリッサー ワイルドアームズ3 ダーククロニクル

ゲーム中の音楽はプレイステーション2になり、飛躍的な進歩を遂げた。 スーパーファミコン時代のようにMIDIを流すだけではなく、 "音楽そのもの"を流すことが出来るようになった。 そのため、これからのゲームはBGMの他にも テーマソングにも気を配る必要がある。 実際に、最近のゲームでは有名なアーティストが協力している。 また、「ゲームの音楽(BGMを含む)を 再生できるようにして欲しい」という意見が多く寄せられた。 そのために、世界観が崩れないようであれば ゲームの終わりのほうで音楽や映像の視聴シアターなどの設備を 付けるとユーザーは喜ぶだろう。 エンディングはグッドエンドとバッドエンド(または感動(泣ける)シーン) の選択が出来るが、よほどの自信が無い限りはグッドエンドで 終わらせるべきだ。この終わらせ方もポイントで、 一瞬バッドエンドのような印象を与え、 グッドエンドにするとその印象は高くなる可能性がある。 感動(泣ける)シーンも可能だが、 逆に不満が残る場合も高くなるので注意が必要である。 『クロノクロス』などは最初にエンディングの一部を取り入れている。 これは、期待感を高め、最後まで飽きさせずにユーザーにやり 遂げてもらうために効果的な手法の一つである。 さて、次はエンディング後のポイントを一つ挙げる。 ゲームサイト運営時によく寄せられる意見で多かったのは 「エンディング後のセーブデータのまま、また最初から ゲームを開始できるようにして欲しい」という意見だ。 RPGは一回クリアしても、しばらく経つと ふとまたやってみたくなる時がある。 その時にまたレベル1から始めるのには気分的にも 労力的にもきつい場合がある。 そのためクリア後のデータから出来るシステムを 採用できるようになっていれば敵などに苦戦することはなく ストーリーだけを次々に進めることが出来る( もちろん、レベル1からも出来るようにする)。 このように様々な情報を紹介してきたが、 人気の出る・売れるゲームの条件として何かしら のインパクトが必要だ。純粋なRPGではなく、 シュミレーションRPGだが、人気タイトルの一つである 『ラングリッサー』などは、その美麗なキャラクターで そのインパクトを前面に押し出している。 しかし、このようなキャラクターは一歩間違えるといわゆる "マニア" が好む対象に入ってしまう可能性があり、 中には購入しにくいと思う人も出てくるので注意が必要だ。 RPGにはヒロインとの関係も重要なので、 特にイラスト・性格を含め、ヒロインのキャラクター 設定には一層気を配る必要がある。イラストで 比較的失敗が少ないと考えられる作品を挙げると 『ワイルドアームズ3』『ダーククロニクル』のような作品だろう。 また、『(7(セブン)』のように中世ヨーロッパ を感じさせるようなイラストも特徴があり人気が集まる。 個人的にも、このように中世ヨーロッパや、 古地図のような印象がある作品はそれだけで惹かれてしまう。 また、最近では画質が格段に良くなったために 『ファイナルファンタジー10』のようにリアルを 追求しても良い。しかし、この際に注意しなければならない 事は "好まれるリアル"にしなければならないということだ。 この作品は"好まれるリアル"を 見事に完成させており、まさに"リアルグラフィックの王道"といえるだろう。

7(セブン) ファイナルファンタジー10


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