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錬金術


中世ヨーロッパで行われていた錬金術は可能だったのか!?
不思議捜査官達の意見を元に長官が作成


錬金術はBC100-AD1650の間考えられており、 様々な意味があるが、その一つが 金でないものを金に変えようとすることだ。 錬金術は古代エジプトにはじまり、古代ギリシア、イスラムに伝わっていった。 錬金術は、秘伝の技として師匠から弟子へと伝授されていくことになるが、 錬金術は呪術として認識され、罪をかけられたこともあった。

化学が発達する前、一部の人々は欲望のために錬金術を求めた。 しかし、実際には成功することは無かった…。 現代の化学では既に説明がつくが、当時は原理が確立されていなかったのである。 ギリシア時代、アリストテレスは四原質説を唱え、デモクリトスは原子論を説いた。 ギリシア時代「万物の根源は水である」と説いた自然哲学の祖であるタレース、 「土、水、空気、火」の四元素と愛と憎しみの2力により説明しようとしたエンペドクレス などの人物がいるようにデモクリトスの原子論は認められていなかった。 しかし、化学が発達するにつれ、このような考えは消えていった。 まず原子というものが正式に認識されるようになったのはイギリスのドルトン(1766〜1844)である。 デモクリトスの唱えた原子(アトム)から成り立っているという原子論が初めて提唱された時から 約1400年後のことである。ドルトンにより全ての物質は原子から成り立っているということが証明され、 錬金術は物を変化させるだけではできないということも徐々に認識されるようになった。 しかし、現代では理論上ある意味で"錬金術”は理論上可能になっている。 方法は原子の周りをまわっている陽子・陰子などの量を人工的に変えてやればよいのだ。 しかし、その際には遥かに想像力を超えた(現在では不可能)エネルギー・金(MONEY)が必要であり、 古代アラビアの皇帝・錬金術師が夢見た 「鉛・鉄などの身近にある物から卑金属を金属に変える(富を手に入れる)」 ということは不可能だということがお分かりいただけるだろう。

遥か昔の錬金術師、この言葉からは未だに神秘的な印象を受ける。 当時、錬金術師たちは錬金術と同時に"賢者の石"(万病に効く薬)、"不老不死の霊薬"(永遠の延命薬) を発見しようと努めた。 結果的に全て失敗に終わることになるが、 彼らは酢酸・硝酸・エタノールなど現在化学者に用いられている様々な物質を発見することになった。
不思議捜査官「ノムラ」からの情報提供

錬金術といえば人工生命体であるホムンクルスが有名です(ゲーテ『ファウスト』)
不思議捜査官「FWGW」からの情報提供

錬金術は、自然の状態では不完全な、あるいは未成熟の状態にある被造物を、 完全なものに導くことを目的としており、 錬金術師は、全ての物質には完全なものを目指す性質があると考えていました。 例えば金属は、土の中で完全な形で成熟すればやがて金になる性質があり、 人間は、完全な知識と徳を獲得すれば完全なる者になりうると考えていました。 しかし、現実世界は卑しい者と高貴な者、病気の者と健康な者などが複雑に 入り混じって出来上がっている。これは、物が出来る際に何らかの 不純物が混じったり、構成の比率が狂ってしまったり、あるいは充分に熟す前に形 となってしまったためであると、彼ら錬金術師達は考えていました。 そこで、自然が長い時間かけて行う熟成の作業を 実験室で短時間のうちに再現し、物質に含まれる不純物を様々な方法で除去して、 完全な物質を作り出す秘薬を造ろうとしたのです。そして、 その秘薬こそが有名な「賢者の石」であり、 それを造り上げる作業を成就すること、 それが錬金術の最大の目的であったのです。
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