謎の巨大生物、チリに漂着

2003年6月24日(発見日時)
サンティアゴ(チリ)


その謎の巨大生物は6月24日にプエルト・モント近郊の海岸で発見された。 大きさは約12メートル・ゼラチン状の物質でCNNや主要メディアで放送された。 また、アメリカ、フランス、イタリアの研究センターの発表によると、 1896年に米フロリダ州で死体の一部だけが見つかり、 「伝説の海の怪物」と騒がれた幻の生物 「オクトパス・ギガンテウス(大ダコという意味)」と類似しているという。 一方、米スミソニアン協会の専門家らは、 マッコウクジラの脂肪層やダイオウイカなどの可能性を指摘している。 南米の周辺海域では、形のはっきりしない巨大生物の漂着や、 バハマからタスマニアに至る海域で操業している漁民・ ダイバーらの間には、「バミューダ・ブロッブ」と呼ばれる謎の生物が 存在するとの目撃報告や噂があり、その関連性が注目されている。


2003年、7月11日

サンティアゴ自然史博物館の科学者は、打ち上げられた謎の物体について マッコウクジラの死骸であると結論付けた。 科学者らは声明で「DNA鑑定は不要。サンプル分析の結果、 この種にだけ存在する皮膚腺であることが判明した」と述べた。 発表では、マッコウクジラが死んだ後、 体が腐敗し、皮膚と脂肪層でできた半液体状の物体の中で 骨格が浮遊した状態となり、 その後、皮膚が破れ、骨格が海中に沈む一方、 皮膚と脂肪は浮上して打ち上げられたと説明した。

下イラストは仮説として挙げられたマッコウクジラとダイオウイカ

ダイオウイカとマッコウクジラのイラストは「巨大動物図鑑」様からお借りして頂いています。
また、このページの情報・写真等はロイター、読売新聞、毎日新聞、メディア等に帰属します。