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タイムトラベルは可能なのか!?

担当:長官
タイムトラベルは果たして映画の世界だけの夢物語で終わりなのか!?
このページでは分かりやすく解説することを目的としているため、 理論的な説明などは省いており、解説不足な点があると思われます。 そのため、詳しく知りたい方は専門サイト様、または当サイトの 不思議捜査官が作成した「こちら」のページをご覧ください。
序章

タイムトラベルは映画の題材としても好まれ、 その度に様々な書籍などが発売される。 また、テレビでも紹介される場合もあるだろう。 しかし、よく分からないと思う場合があるのではないだろうか。 今回は、この壮大なテーマについて少し触れてみよう。

第一章.時間という不思議な単位


タイムトラベルを考える以上、時間ということをまず考えなければならない。 一瞬、時間というと、絶対的であると思われる方もいるだろう。 「時間は皆、平等に流れる」と。 これは、あの有名なニュートンも考えていたことである。 時計は現在の生活を送るうえで、欠かすことの出来ないものである。 そのため、現代人は時間は一定だと考えてしまう傾向が高いのかもしれない。 しかし、現在の物理学では時間は相対的であると考えられているのだ。

第二章.タイムトラベルと大きく関わるアインシュタイン

「時間は絶対的ではなく、相対的である」、 それを物理学の常識としたのはアインシュタインである。 タイムトラベルを考える上で、 「時間の進み方は観測者によって異なる」という特殊相対性理論と、 「重力によって時間の遅れが生じる」という一般相対性理論を欠かすことは出来ない。 例えば、「ブラックホールに落ちた宇宙船」を考えてみよう。 ブラックホールは重力が大きいため、時間の進み方は遅くなっている(一般相対性理論)。 ブラックホールの外にいる観測者から見れば、時間はゆっくり動いているように見え、 宇宙船はゆっくり吸い込まれているように見えるだろう。 しかし、実際に宇宙船に乗っている人物はすさまじい勢いでブラックホールに吸い込まれているのだ(特殊相対性理論)。

第三章.未来、過去に行くということ

未来、過去に行くためには、何を解決すれば良いのか。 ここでは結果だけを紹介しよう。 もし、未来に行きたい場合には光速に近い亜光速で 宇宙旅行をすれば未来へ行く事が出来る。 また、過去に行きたい場合には光速よりもさらに速く進むことを要求される。

第四章.未来を旅してみよう!!


(C)イメージ図(STAR TREK)

もし、未来に行きたいと考える場合には、光速に近い速度で進む宇宙船を 作る事が必要だ。難しいことであっても、理論上は可能なので、 いずれ可能になるかも知れない。

第五章.過去に遡ってみよう!!

先ほど紹介したように、 過去に遡るためには光速(1秒間に30万キロメートル進む) より速い速度の宇宙船を作らなければならない。 しかし、ここで最初の大きな問題が起きるのだ。 それは、光速に近づくほどエネルギーを投入しても速度が上がりにくくなるという問題である。 また、一般的に光速を超えることは出来ないと考えられている。

第六章.存在しない自分の謎

過去に遡るうえで、速さの問題と同時にもう一つ大きな問題が存在する。 それは、「母殺しのパラドックス」という有名な問題である。 もし、あなたが過去に戻ったら何をするだろうか。 それは人によって様々だと思うが、もし自分の祖先を殺したらどうなるか考えて欲しい。 普通に考えれば、自分の祖先を殺したら自分は産まれないはずである。 すると、タイムトラベルをした自分は存在しなくなるので、殺すことも無かったということになるのだ。 この問題については大きく二つの回答が有力視されている。 「一つは何らかの邪魔が入り、それを実行することが出来ない」、 「それを行った地点で、また異なったパラレルワールド」が発生するという考えだ。 このパラドックスのために、過去に遡ることは出来ないと説明する学者も存在するほどだ。 ちなみに、「宇宙を語る」などで有名なホーキング博士(宇宙物理学者)は 「物理法則は過去へのタイムトラベルを許さないはず」と述べている。

第七章.過去へのタイムトラベルを可能にする魅力的な説


(C)イメージ図(アンドロメダ)

タイムトラベルで時空を超えて過去に遡ることによって「母殺しのパラドックス」という問題が発生することと、 「光速を超える事は出来ない」と指摘されたことにより、 過去へのタイムトラベルは無理であると考える人も多くなってきただろう。 しかし、タイムトラベルを理論上、可能とする説も提唱されている。 ここでは、古い順から主な三つの説を紹介しよう。

1949年、クルト・ゲーテル博士(数学者)提唱

宇宙が速く回転していたとしたら、時空が歪められて時間軸が円を描いて 閉じてしまう場合があり、未来と過去が繋がってしまう。 つまり、宇宙を一周すると出発した時間に戻る事になり、時間を遡った事になる。 しかし、宇宙は高速回転していない。 しかし、一般相対性理論の下でタイムトラベルが可能である事を示したという 点で大きな意味があるという。

1988年、キップ・ソーン博士(物理学者)提唱

映画などで宇宙船がワープすることがあるが、 その元になっているのがこの ワームホールを利用するという説だろう。 ワームホールは時空が歪んだチューブ状の構造をしており、入口と出口がある。 ワームホール内は時間がゆっくり進んでいるので、その中を通れば 実際には長い距離を短い時間で通ることが出来るという。 しかし、通常のワームホールはすぐに潰れてしまう為、それを維持することが出来る高度な科学力が 要求される。

1991年、リチャード・ゴット博士(宇宙物理学者)提唱

幅は原子核より小さく、無限の長さを持つ宇宙ひもは 質量は1センチあたり10の16乗トンという驚くべき値である。 この「宇宙ひも」は発見されているのではなく、物理学の理論からの推測である。 質量が大きいので時空が歪み、時間が変化することをタイムトラベルに利用するというものだ。 しかし、亜光速で移動している宇宙ひもを捉え、思い通りに運動させることが 要求されるので、現在からすると非現実的な科学力が要求される。

最終章.長官の意見


以上、紹介してきたように 理論上、未来には行けるが、過去は 不可能と考える学者が多い。 物理学の知識がほとんど無い私にとって最終章で言える事は 「過去に遡ることは未来に行く以上に困難」ということだけだろう。 生物が登場した時からずっと変化する事が無い物理学の法則を考える と、日常の生活と深く関係していることを改めて実感する。 それは過去は変える事は出来ないが、そこから先の未来は困難だとしても 変える事が出来るということだ。少し哲学的になってしまったが、これで今回の調査を終了する。
雑学.なぜタイムマシンで未来人は訪れないのか?

もし、なぜ将来的にタイムマシンが完成したとしたら現代には訪れないのか? という議論が持ち上がり、「母殺しのパラドックスが影響している」、 「目撃されるUFOがそのタイムマシンである」など、様々な結論などが導き出されますが、 真偽は別として、 「タイムマシンを誰も作っていないから」と考えられます。現在のどの理論でも タイムマシンを使っても、タイムマシンを作ったよりも前の時間には戻ることが出来ないそうです。
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