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生存を賭けたサバイバル(最終編)

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海でのサバイバル活動

航空機などで海に不時着をする場合などは 乗務員の指示に従う。 航空機においては救命胴衣を着ることになるだろう。 この時に注意しなければならないことは 「膨らませてはならない」ということだ。 理由は移動に困難をきたすためだ。 また、船上などでも同様に膨らませてはならない。 もし、膨らませて飛び込んだ場合には衝撃が吸収されない。 そのため、サバイバルの最初から不利な状況に置かれてしまうのだ。 もし、航空機が不時着して生存者が少なく、 乗務員が指示を与えられない状況ならば 基本的に、あなたは皆を誘導して風上に逃げなければならない。 また、航空機は30分程度で沈んでしまう場合があるため、 ある程度の距離をとる必要がある。船も同様である。 もし、近くに寄っていたらば、渦に巻き込まれて あなたの命はその地点で終わりである。 救命胴衣などが無い場合は何か浮くものを探す。 海洋では少なくとも浮くものにつかまっていることが理想だ。 服は着たままの方が良いが、余った衣服がある場合は、 それに空気を入れて、浮き具を作る。 この際には空気が無くなったら入れ直す必要がある。 直接あなたが海中にいる場合は、 水温は出来るだけ高いほうが生存の可能性は高くなる。 しかし、そこが25度以上の場所ならば 今度はまた違った危険にさらされているかもしれない。 周囲にはサメが集まっているかもしれないのだ。 生存者が複数いる場合は 全員手をつなぎ、外を向き、規則的に海面を打つ。 救命ボートに乗っている場合はその場所に少なくとも3日間は とどまることが理想である。 移動するとその事故のために派遣された 救助隊に発見されにくくなってしまう。 数日立っても救助がない場合はよく検討する必要がある。 陸地を探すにはまず雲を見る。 そして積乱雲などその場所にとどまっている雲がある場合は その下に陸地があることが多い。また、雲が緑がかっていれば その下には環礁がある可能性がある。 また、植物などが海に漂流している場合は 近くに陸地があるかも知れない。 また、海鳥がいたら、それはこの状況においては限りなく 幸運だろう。基本的に海鳥は朝に陸地からやってきて、 夕方に陸地に帰っていくことが多いからだ。 救命ボートの中のサバイバルは限りなく困難だろう。 日中は日陰があるならばその中にいた方が良い。 しかし、救助隊や、通りかかった船、 航空機などに鏡などを利用して合図を行うほうが良い。 水に関しては基本的に24時間は水を飲まない。 水分が足りなくなってくると頭痛がしてくるのでこの時に初めて水を飲む。 水を飲む際にはまず、唇をぬらす。 喉が渇いたからといって海水を飲んではならない。 これは全くの逆効果である。 しかし、救命ボートに海水の蒸留器などがある場合には 状況を考え、利用する。また、アルコールも同様に飲んではならない。 また、水が無い状況では食事をとってはならない。 そこが極地の場合に限ってだが、氷山がある場合には 古くなった氷山に限って、飲むことが出来る。 古くなった氷山は色が異なっているので分かる。 また、魚はスプーンなどで釣れる事が分かっている。 その際には針金などで針を作る。 魚を釣る場合には出来る限り沖合いの魚にする。 魚が大量にいる場合には危険なサメ・バラクーダも いる場合があるので十分に警戒する必要がある。 船酔いしてしまった場合には出来るだけ吐かない様にする。 水分まで逃してしまうからだ。 また、サメなどが寄ってくる場合があるので 出来るだけ遠くに吐き、潮の流れで遠くに流れるようにする。

陸でのサバイバル活動

陸でのサバイバル活動においては食糧は 豊富にある場合がある。魚も貴重な 食糧源だ。しかし、珊瑚礁など陸地に近い場所に生息する 魚には十分注意が必要だ。 それらの魚は体内に毒を持っている可能性が高いからである。 また、海の色がおかしいと思ったら 違う場所を探した方が賢明だろう。 それは、ある種のプランクトンが 発生していて、それらが魚の体内に蓄積されて いる場合が高いからである。 航空機や船を利用している場合にはある程度 現在の場所が分かる場合がある。 その際には自分の知識をフルに活用しよう。 例えば オーストラリア沿岸・千葉県以東の太平洋岸では 褐色のタコに注意するべきだ。 それは猛毒のヒョウモンダコの可能性が高いからである。 このような危険生物は日頃から好奇心がなければ 判断するのが難しい。 また、よく観光地の店などで売っている綺麗な貝を海中で発見したら注意せよ。 それはイモガイ類かもしれないからだ。 イモガイ類(の針)は、非常に毒性が強く、死に至る可能性が高い。 また、トゲトゲしい魚にも注意を払う。 それはカサゴやミノカサゴである可能性があるからだ。 また、当然だが、フグを食べてはならない。 フグの内臓・血液には毒が入っているからだ。 またアカエイの尾の部分には毒があるトゲがある。 また、サバイバルと関わらず 食糧目的のためであったとしても、基本的にウミヘビには手を出さないほうが無難だろう。 サバイバルではなくてもウミヘビ全ての種の血清が無いために 死に至る場合がある。 また、ここからは観光においての雑学的な知識となる。 よくお盆にはクラゲが出る。 東京近郊などのクラゲは「カツオノエボシ」 の可能性が高い。 これらのクラゲは水上に出ている場合が多い。 カツオノエボシの毒をもった触手は長く、13メートル 以上にもなる。そのため、姿が見えなくとも 刺される場合がある。 この時の対処法としては手で払ってはいけないということだ。 触手に含まれる毒がさらに出てくるからだ。 その後、海水で放す様にして取る(酢を使用してはならない)。 観光で人気のある沖縄。 意外と知られていないが、ここは危険なエリアでもある。 まず、遊泳ビーチの数十センチの深さでも 背に毒を持った魚が生息している。 そのため、踏んでしまうと激痛がはしる。 また、本州では放送されることは少ないが、サメの 被害も多い。 サメは驚くかもしれないが数十センチのところまで やってくるのだ。 また、クラゲにも気を配らなければならない。 沖縄に生息するそのクラゲは「ハブクラゲ」といって最近になって警戒 のレベルが上がった。 沖縄に行った方などは分かるだろうが、観光ビーチ などではネットが張ってあるだろう。 そのネットはこのハブクラゲ対策なのだ。 特にホテルが持っている施設ビーチなどは 高波が来ないように入り江になっている。 そのために潮に乗ってハブクラゲが集まってくるのだ。 もし、今後沖縄に行った場合にはクラゲが浮いていないからといって そのネット外で泳ぐことは出来る限り止めるべきだ。 なぜなら、ハブクラゲは海底に生息している場合が多いからである。 触手はカツオノエボシほどは長くないが3メートル以上はある。 ハブクラゲに刺されるとその傷は一生涯消えることは無いと言われており、 身体的・精神的にもショックが大きい。 ハブクラゲに刺された時の対策としては無理やり取ろうとせず、 酢をつけ、その後ゆっくりとはがすようにして取り除く。 ハブクラゲも致死因子などを持っているが、類縁の オーストラリアウンバチクラゲの血清があるため被害者は死をまぬがれている。 このように観光地はあなたが想像している以上に 危険な場所でもある。そのため、現地で危険生物のポスターを見つけたら一読することが望ましい。 今度は海とはなれて陸地の一部として 山について考えてみる。その山の中でも遭難が相次ぐのが冬山だ。 冬山で雪崩にあった場合は出来る限りその場所を維持する。 流されてしまうと発見が困難になってしまうからだ。 もし、その場所を維持できないならば、横移動と 上移動を心がけ、空気穴を確保する。もし、 自分が救助する立場ならばその被害にあった人物が いた場所を探す。そして、徐々に捜索範囲を広げるのだ。 救助の応援を呼ぶ場合には15分以内ではないと 生存の確率は低くなってしまうとされている。 また、生存者を発見した場合には口元と 胸の部分の雪をすぐに取り除く。 また、呼吸が止まっている場合は人工呼吸を行う。 この時に複数人いて、まだ救助を呼んでいない場合は 呼びに行く。また、 湖などの氷の上を歩く際には氷の厚さを確認し、 移動する時には早朝を選ぶ。 もし、一時的に薄い場所がある時には歩行せず、体重を分散する。 一度、落ちてしまうと抜け出すことは難しいのだ。


以上、サバイバルにおいての情報を掲載してきたが、 皆さんはどのような印象を持たれただろうか。 ほとんどの方は恐怖とともに"一種の自信" が沸いてきた方もいらっしゃるのではないだろうか。 また、これからアウトドアなどに出かける方にも 少しは役に立っていただけたのではないでしょうか。 しかし、ここに挙げたのは序章といったようなところであり、 詳しく知りたい方はアウトドアブックなどを購入されることを お勧めする。
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